おでんを作るとき、じっくり煮込んであると味が染みて美味しく感じます。
「おでんを1日置いて食べる」という方も多くいらっしゃると思います。
しかし、減塩生活を送っている方にとって、
この「味が染み込む」という現象は、
少し気をつけたいポイントでもあります。
それは、その分塩分も増すからです。
今回は、1日置いたおでんの具材がどれくらい塩分が増すのか、
調理のためのベーシックデータ第6版を元に紹介します。

具材別 1日置いたおでんの塩分量比較
おでんに使われる主な具材の
・ 煮上がり直後の塩分
・ 1日置いたときの塩分
を比較してみます。
この数値は「調理のためのベーシックデータ第6版(女子栄養大学出版部)」おでんの具材 | 煮上がり直後の塩分量 | 1日おいたときの塩分量 |
---|---|---|
大根1個(約85g) | 約0.6g | 0.8g |
こんにゃく(約50g) | 約0.3g | 0.5g |
餅巾着1個(約80g) | 約0.5g | 0.7g |
ちくわぶ1つ(約50g) | 約0.4g | 0.5g |
結びしらたき1つ(約25g) | 約0.2g | 0.2g |
結び昆布1つ(約25g) | 約0.2g | 0.3g |
ゆで卵1個(約50g) | 約0.4g | 0.4g |
厚揚げ1つ(約65g) | 約0.4g | 0.5g |
がんもどき1個(約60g) | 約0.3g | 0.4g |
さつま揚げ1枚(約30g) | 約0.4g | 0.4g |
つみれ1個(約20g) | 約0.4g | 0.2g |
はんぺん1個(約35g) | 約0.4g | 0.5g |
上記の表を見て、どのように感じますか?
1つ1つの塩分量は大したことはなくても、
数種類を食べたら、1日置いただけで塩分量はかなり増してしまうなと
私自身は感じました。
例えば大根、ゆで卵、はんぺん、餅巾着、こんにゃくを一つずつ食べたとします。
煮上がり直後の場合、塩分量の合計は2.2gです。
おでんを1日置いた場合、
塩分合計:0.8g + 0.4g + 0.5g + 0.7g + 0.5g = 2.9g
時間を置くだけで、塩分は約0.7g増すことになります。
具材の大きさや、だし汁の塩分量などで実際の数値は異なるはずですが、
増える塩分量はけっこう多いなという印象です。
塩分に気をつけておでんを食べるには
前回の記事でも書いたように、
おでんの塩分を控える食べ方は、
- 練り製品は控えめに!
- だし(つゆ)は飲まない!
- 腹八分目で!
上記の3つのポイントが重要になってきます。
また、時間に余裕があれば、
昆布とかつお節で濃いめに出汁を取ることで、
調味料を減らすこともできます◎
おでん、食べすぎたな・・・
そんな風に感じたときは、
次の日の塩分を気をつける。など、
ご自身でうまく調整しながら減塩生活を「苦痛に感じない」ように、
していただきたいなと思います。
食べることは、身体にとって嬉しい時間ですし、
やはり楽しく過ごしたいです。
今回の記事を、「我慢」ではなく
「楽しい時間」にするために参考にしていただけると幸いです。
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