減塩を意識した生活をしている方には、
なにかその理由があります。
自身の身体のため・家族のため。
今回は、私自身が減塩生活をはじめたキッカケについて記載します。
減塩以外にも気をつけていることもいくつかあります。
そちらも紹介したいと思います。
減塩生活をしている方の何かヒントになれば幸いです。

慢性萎縮性胃炎と診断されて

私が減塩生活を意識するようになったのは、
今から約8年前、「慢性萎縮性胃炎」と診断されたことが直接のきっかけです。
特に自覚症状があったわけではありません。
産後、骨盤矯正に行っていた接骨院の先生に、
「あなた胃が悪いでしょ?」と言われたことがありました。
その先生が言うには、
胃のあたりが腫れているように感じるというのです。
胃痛など何もなかったのですが、
その言葉を思い出し、
健康診断のときに胃カメラを飲んだのです。
「慢性萎縮性胃炎」。
医師から、
胃の粘膜が炎症を繰り返すことで薄くなり、萎縮してしまう状態のことだと
説明を受けました。
同時にピロリ菌の検査も行い、
後日ピロリ菌がいるので治療を開始することになりました。
ピロリ菌の除去、胃にやさしい生活へ

近所の信頼できそうな胃腸科を受診。
ピロリ菌の除去をしました。
ピロリ菌の除去自体は薬を飲むだけです。
1週間程度で薬を飲み終え、ピロリ菌の除去を終えました。
その病院の医師は、詳しく説明してくれる方でした。
✓ けっこう胃が荒れている状態
✓ 慢性萎縮性胃炎の方は、そうでない人に比べて胃がんになるリスクが高い
✓ まだ30代、がんになるとよくない(進行がはやい)ので、毎年検査したほうがいい
そのように言われ、
胃にやさしい生活をしようと決心しました。
そのとき、まだ長男が2歳くらいだったこともあり、
「自分が元気でいなくては」
という気持ちも大きくありました。
胃がんと塩分の深い関係
胃がんの発生要因には、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染と喫煙があります。その他に、食塩・高塩分食品の摂取が、胃がんが発生する危険性を高めることが報告されています。
国立研究開発法人国立がん研究センターホームページより引用
まずピロリ菌の除去を行いました。
そして、今まで「満腹になるまで食べる」ことが当たり前だった
食生活を見直すことにしました。
思えば、胃によくないことをしていました。
✓ 睡眠不足
✓ バイキングでずっと食べ続ける
✓ イライラすると甘いものをドカ食い
✓ ストレスフルな環境が当たり前
塩分も今思えば多く摂っていました。
自覚症状はなくても、
おそらく胃は悲鳴をあげていたのかもしれません。
減塩だけじゃない!胃を労わる生活

慢性萎縮性胃炎と診断され、減塩生活を始めた私ですが、
もちろん、減塩だけが胃の健康を守るためのすべてではありません。
食生活全体、ひいては生活習慣そのものを見直す必要があると感じました。
1. 腹八分目を心がける
「腹八分目に医者いらず」という言葉があるように、
食べすぎは胃に大きな負担をかけます。
満腹になるまで食べると、胃は消化のためにフル稼働しなければなりません。
これは、萎縮している胃には特に大きな負担となります。
以前の私は、ついつい食べすぎてしまう傾向がありました。
しかし、今は「もう一口食べたいな」と思うくらいで箸を置くように意識しています。
最初は少し物足りなさを感じましたが、慣れてくると胃がスッキリと
落ち着いている感じがします。
少量ずつ、ゆっくり食べることで、自然と腹八分目になることも多いです。
2. よく噛んで食べる
これもまた、基本的なことですが、大切にしています。
食べ物が細かく砕かれることで、胃での消化の負担が軽減されます。
時間をかけてゆっくり食べることは、満足感も得られやすく、
食べすぎ防止にもつながるというメリットも感じています。
3. 規則正しい時間に食事を摂る
私は朝・昼・晩と、できるだけ毎日決まった時間に食事を摂るように心がけています。
もちろん、仕事の都合などでどうしても時間がずれてしまうこともありますが、
その場合でも、なるべく大きくずれないように意識しています。
規則正しい食生活は、胃の負担を減らすだけでなく、
生活リズム全体を整える上でも重要です。
4. 睡眠をしっかり摂る
睡眠不足だと、ついつい食欲が増し、特に甘いものや脂っこいものが欲しくなります。
また、ちょっとしたことでイライラしてしまいます。
子育てしていると、こうしたイライラは起きやすいです。
睡眠をしっかり摂っていると心にも余裕ができます。
7時間は睡眠時間を確保できるようにしています。
減塩生活は、自分を見つめ直すきっかけに
慢性萎縮性胃炎という診断は、私にとって大きな転機となりました。
減塩生活を始めたことで、
それまでいかに多くの塩分を無意識に摂取していたかに気づきました。
今では野菜そのものの味を楽しむことができたり、
減塩生活を楽しむことをできるようになりました。
現在も定期的に胃カメラ検査を受けています。
まだ娘は2歳で、子どもたちのためにも元気でいたいと思います。
減塩生活は大切ですが、
やはり日々時間に追われ、手抜きしたい性格なので、
パパっと食事準備も済ませたいです。
今後も、簡単にできる減塩生活に取り組んでいきたいと思います。